プリスクールを卒園後、インターナショナルスクールに通わない家庭は意外と多いです。
国全体で集計された公的な統計データ(文部科学省などによるもの)存在しませんが、民間の調査や教育コンサルタント、各園が公表している進路実績から見えてくる「リアルな傾向」を整理すると5割以上は公立・私立・国立小学校に進学していると見られています。
なぜインターナショナルスクールに通う子供が意外と少ないのか?
これには学費面も含めた現実的な理由があります。
卒園後の進路の目安(推計)
園の教育方針や地域(都心か地方か)によって激しく異なりますが、一般的な内訳は以下のように推察されています。
- インターナショナルスクール(小学校)へ進学:2割 〜 4割
- 公立小学校へ進学:4割 〜 6割
- 私立・国立小学校へ進学:1割 〜 2割
進路が分かれる3つのパターン
「一貫校」タイプ(内部進学率が高い)
初等部・中等部を併設している大手インターナショナルスクール付属のプリスクールの場合、8割以上がそのまま内部進学します。この層がいわゆる「教育に数千万円を投じる層」です。
「お受験」タイプ(私立小への踏み台)
都心の高級住宅街にあるプリスクールでは、英語力をつけつつ、午後は「小学校受験塾」に通い、慶應、早稲田などの難関私立小学校を目指す家庭も少なくありません。
この場合、英語は「特技」として残し、教育の土台は日本式を選びます。
「公立 + 英語維持」タイプ(最も多い層)
「小学校からは日本語もしっかり学ばせたい」「学費を抑えたい」という理由で、地元の公立小に進むパターンです。
この場合、放課後に「英語学童(アフタースクール)」に通わせて語学力を維持するスタイルが一般的です。
なぜ「インター小」へ進む人が意外と少ないのか?
プリスクールに通わせていても、小学校で日本式に戻る家庭が多いのには、現実的な理由があります。
- 圧倒的な「受け皿」不足: プリスクールの数は激増していますが、インターナショナル小学校の数はまだ非常に少ないです。通える範囲に学校がないという物理的な制約があります。
- 「ダブル・リミテッド」への不安 :「日本語も英語も中途半端(年齢相応の思考力がつかない)になるのでは」という不安から、義務教育は日本式で、と考える親御さんが多いです。
- 学費の継続性 :プリスクールまでは月10〜15万円で頑張れても、小学校以降の12年間、毎年200〜300万円を払い続けるのは、FPの視点から見てもかなり高いハードルとなります。
卒園後も語学力を維持したいのであれば、家庭での取り組みが重要
もし語学維持を重視されるのであれば、「卒園後にインター小学校へ行かせるかどうか」よりも、「公立小に行きながら、週に何時間英語環境を確保できるか」という放課後の設計を今のうちからイメージしておくと、無理のない教育プランが立てられると思います。
日本語がしっかり話せるようになるかという問題も無視できません。「日常会話は問題ないが、年齢相応の複雑な語彙や読み書きが抜けてしまう」というケースは実際にあります。
プリスクールに通わせるなら、「日本語のフォロー」を意識する必要もあります。
プリスクールは「英語を学ぶ場」というより、「日本語と英語のバランスを親がどうデザインするか試される場」とも言えるかもしれません。